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2012年4月15日 (日)

「うさぎのヨシオ」(エンターブレイン:近藤聡乃)

「マンガって自由なのね!」(メリーさん)

 

鈴木ヨシオはペンネームで、本名はピョン吉。種族はうさぎ。漫画家目指して今日も喫茶メリイにてバイト中。

 

四コマ漫画で、うさぎのヨシオのどうということのない日常と鬱屈を描くのだけれども、シンプルな絵と軽快な会話、えぐり取るような視点で、ちょっと類を見ない読後感になっている。

 

この漫画に注目し始めたのは第2話。

新聞四コマしか漫画は読まない喫茶メリイのオーナー、メリーさんが「漫画って自由なのね」と呟く。

 

01

ヨシオが漫画家を目指したきっかけは、つげ義春「ねじ式」! しかし、ヨシオはつげの影響が大きすぎて、どうしても“自由”に描けないのだ。

 

02

そして上手く描けないために、つい現実に逃避してしまう。描けない理由を探してしまう。

 

03

もうひとつの話の軸が、ヨシオの恋物語。

ヨシオの漫画家への努力と恋物語が、この漫画の二つのメインストーリーですが、ついでに上のコマにもあるように漫画ネタも多い。ここでは「銀河鉄道999」だけれども、他にも「めぞん一刻」「感染るんです」「ベルサイユのばら」etc

もちろんつげ義春ネタは多いし、他にも梶井基次郎やサン=テグチュペリとか文学ネタも。

手塚治虫「どろろ」の次にオススメするものが「高丘親王航海記」(澁澤龍彦)ってどういうこと?w

 

途中にFellows!21号に載っていた著者の短編がさしはさまれるのですが、雑誌では「近藤聡乃」だった作者名が「鈴木ヨシオ」になってる!!?

 

ちょっといたいたずらゴコロも満載で、ヨシオは結構鬱屈しているけれども素直な性格で、周りが明るいので非常に楽しく読める。そしてふっきれた後の展開は爽快のひと言! 何故ふっきれるのか。どうなるのか。といったところはネタバレになるので、そこは是非手にとって読んでみてください。

 

いわゆる「漫画家マンガ」の系統ですが、飄々とした絵柄に四コマ、さらにうさぎ、と独特の雰囲気を醸し出しています。漫画好き、文学好きにオススメしたい作品です。あ、全1巻です。

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